新宿ゴールデン街へようこそ!

 

歴史あるこの街は先人達の努力と団結で、昭和の風情を残す貴重な街として受け継がれて来ました。

今は45年〜50年以上も永きに渡り営業している老舗店と、まだ開店して1〜2年しか経っていない店など280軒以上が渾然と存在し、このゴールデン街という奥深い街を創り上げています。
皆さんも、是非この街のルールを守り、楽しい酔いと、酒文化の薫りを楽しんでお帰り下さい。

 

この街は新宿ゴールデン街商店街振興組合と新宿三光商店街振興組合という二つの組合が管理する私有地です。

1)路上にての喫煙は禁止です。(木造長屋の街並です。火の用心)
2)歩きながらの飲酒や、コップなどの店外持ち出しは禁止です。
3)写真やビデオ撮影には許可が必要です。
4)路上でたむろしたり、座り込んで大声で騒いだりしないで下さい。
5)近くに公衆トイレが有ります。裏路地での立ち小便は辞めて下さい。
6)看板や店舗には傷を付けたり、落書きしないようお願いします。

 

ゴールデン街の楽しい飲み方!

1)大人数での来店は避ける。
どのお店も狭く、立ち飲みのお店もあります。一人で飲みに来ているお客さんも多いので、大人数だと店の空気を壊してしまうことにもなりかねません。

団体客お断りのお店もあるので、訪れるなら小人数で回り、入店前に確認して入って下さい。でも中には2軒分を使い10〜20人と入れるお店も有ります。入る前に事前情報を得る事をお勧めします。

 

2)入店前に料金システムを確認する。
ゴールデン街では、ドリンク代とは別でお通し代(料理付き)やチャージ料(席代)がつくお店がほとんどです。店によって幅があり500円〜1500円が相場です。最近は、外国人向けにノーチャージの店も増えましたが、メニューが無いお店もあります。事前にシステムや料金を確認して飲めば、無用なトラブルを避ける事が出来るでしょう。又、自分の好みのボトルをキープをしてチャージ料だけで比較的安く飲めるお店も多くあります。中には会員制として一見さんお断りの店もあります。

 

3)酒場のルールを大切に。
酒の席は無礼講などとはいいますが、なるべくスマートに飲みたいものです。カウンター内の店主やスタッフ、そしてそのお店の常連さんには敬意を払って接しましょう。そのお店で出会った他のお客さんと話すことはゴールデン街ならではの醍醐味なので、絡み酒や偉ぶるなどせず、ルールを守り楽しんで飲みましょう。お客さんの事が気に入らなければお店側から出入り禁止を受ける事もあります。「俺は客だぞ」などという無粋なことを言うと嫌われますよ。

 

4)ゴールデン街ははしご酒の街。
狭い一帯に280軒程の飲み屋がひしめき、それぞれに特徴があります。あなたにも居心地の良いお店がきっと見つけられるはずです。かといって長居しすぎるのも野暮という考え方も。店が混んできたら、新しく来店したお客さんに席を譲るのもゴールデン街の粋な流儀。はしご酒があたり前のこの街では、店主に「お勧めのお店ありますか?」と聞けば、良いお店をいくつか教えてくれたりもします。ぜひ、一軒でも多くのお店を楽しんでみてほしい。

 

5)多種多様な文化を楽しむ。
この街はあえて敷居を高くしている店も少なくありません。1970(昭和45)年ごろのゴールデン街は、多種多様な文化人が集い、朝まで酒を飲みながら議論を交わした場所でした。現在もその気風が残り、店主や常連客には映画や演劇、文学、美術に精通する人が多く、自らアーティストやクリエーターとして活動する人も居ます。そうした「新宿酒文化」を一緒に楽しむのもひとつの社会勉強かもしれません。

 

6)古さと新しさが交差する街。
最近は若い経営者も増え、料理なども種類豊富に工夫して提供してくれるお店も増えましたし、中にはカラオケを楽しめる店もあります。女性1人でも足を運びやすいお店も増えてきました。そうした明るさと昔からの魑魅魍魎感・・・・その全てが詰まっている街がゴールデン街なのです。
古さと新しさが交差するこの街の魅力を是非発見してみて下さい。